『KEY SHOP』
「きりこざいく」霜里霧湖さんの短編集。
TOP>フレームページ入り口or「KEY SHOP」index>本文
不思議な「心の錠前」修理屋さん。一話完結で手に取りやすいです。
ほのぼのしみしみ ( ̄_ ̄)
「心」を扱う物語は難しいですね。というか小説なんて人間ドラマを楽しむモンだろっつー話らしいっスから、ほぼすべて「心」を扱ってると言えますが。
この物語は、いうなればカウンセラーが患者さんの心を癒していく作品なのですが、それをカウンセラーとかじゃなくて「錠前屋」なるファンタジー仕立てになさったところが良いなぁと思いました。
文章の雰囲気も柔らかくてあっさりしてて、とても良くマッチしています。
錠前屋さんがお客さんの心の鍵を開けてみて、壊れてないかどうか、ふーむと検分してみる……。
実際には思い浮かぶことすらできない、こんなシーンをさらりと描写できるのも「文章」だから。「小説」が持つ利点を上手く利用してるなぁと思いました。
« 『霧一文字』 | Main | 『Noble Blue』 »
The comments to this entry are closed.
Comments