『faa:短編小説集』
「堕天使たちの午後」大野冬基さんの短編集──と言っても一つずつ独立していて、関連性はありません。
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反則かなぁとも思ったんですが、甲乙つけがたかったので全部いっぺんに書いちまえーって感じで。
心の機微。
っていうものを書きたがる、これが書きたくて小説書いてんじゃねぇのよ……と思うのは私だけじゃないと思いたいのですが。キャラの心情を生々しく人間ちっくに、しかもさらりと、でもゴリゴリと書き表す方のことはホント神だなとまで思いますわ。こういうのって難しいと思う。
疲れたサラリーマン。
空元気に吼える女子大生。
大人が嫌いな子供。
子供に触れるのが怖い大人。
あなたを憎む私。
あなたを愛する私。
どこにでもいる欠けた人を魅力的に読ませてくれる、必要最低限の文章で淡々と語る文体が素敵なのです。
中編で連載してみえる『相聞歌』も応援中v
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