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2007.09.29

Eブロック

 感想のみ記載しております。ネタバレしないように気をつけているつもりですが、はみ出してたら、すみません。

01「空の果てまでこの歌を」
 現代かと思いきや読み進めるに従って背景や設定が明らかとなっていく、小出しのタイミングと分量がうまいなぁと思いました。入念な下調べと丁寧な文章にも好感を覚えます。

02「虚無の空」
 というタイトルが示す通りの、オチが鮮やか。伏線の文章が微妙でいい(笑)。
 人格とビジュアルを大事にしつつも背景描写が控えめで分かりにくいという、絶妙な配分を感じました。

03「煙の向こう側」
 出会いが一生を変える。前半のシビアさが後半に生きてて読後感が良かった。
 ストーリーを煮詰めて細部まで書いていったら、中編ぐらいになりそうなボリュームを感じましたわ。

04「鹿神様の宝箱」
 ポンと膝を打ちたくなるオチで、気持ち良かったです。○○出版「世界昔話」とかに入ってても、おかしくない(笑)。
 キャラクターも立ってて、夫婦の会話にも、つい微笑んでしまいました。なごむなぁ。

05「幽霊は長月に笑う」
 爽やかテイストなのは、舞台が学園だからではありますまい。高潔ゆえ嘲笑し、そして自虐に陥る。少女の苦悩は、過去の自分も味わったことがあるもの。だからこそラストに、ほっとしました。

06「デイエンド」
 こういう問答無用な展開、大好きです(笑)。普段はストーリーに理由がないとイヤな私なのですが、これはあっちゃイカン。
 だからこそ理不尽の中で、ただ一つの理屈ある指輪が輝くのだから。計算で書かれてるなら、めちゃ巧いよ。

07「夜明けの空のその向こうまで」
 ど、どんな逢瀬じゃ!? と気になる展開が徐々に理由を明らかにして、そう来ましたか~と呆然。最後にタイトルが来るのですね。
 妹ちゃんが可愛くて、納得のラストでした。あうう。

08「リルハの真珠」
 風景が綺麗で、心理描写は控えめ。その割合が巧い。少年が生き生きしてますね。
 淡々と綴られつつ徐々に心をほぐしていく老人に、こちらもなごみました。

09「1Gの世界」
 ……泣くよ?(笑) SF設定の盛り込み方と控えめな心理描写が、ラストの切なさにつながったんだろうなぁ。
 心を感じる機械の物語は、いつも悲しい。

10「至高の空」
 これも、ちょっと涙腺ヤバかったです。このブロックは「泣き」を収録か?(笑)
 丁寧な情景描写なのにスピード感ある滑走の様子が、とてもワクワクできました。監督がいい味だ。

11「胡蝶の夢」
 これは濃厚な。最初50枚とか100枚とかあったんじゃないかと思える、密な設定ですね。
 密に、リアルに描いたからこそ、すべては幻なのだと言うように「胡蝶の夢」が、幻想的に締めている印象でした。

 ……全部読み終えてから一気にUPするつもりだったのに、両極端に2ブロック(と7作品)しか読めていません……明日から旅行だー; あ、もう今日か。

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