Dブロック
未だ覆面状態を楽しんでいます(笑)。
一言感想のみ掲載しています。
01「いつか見(まみ)える空」
私たちが見ている空が、過去のものとなってしまった近未来。少年らの目に映る青いヴィジョンは、きっと宝物に見えたんだろうなぁ。
私たちの見ている空も、太古はもっと綺麗だったのかもな~なんて思いましただ。
02「いつか出会うために。」
3年という区切りとキャラたちの年齢や雰囲気があいまって、高校の卒業式みたいな甘酸っぱい印象でした。
前へ進む為の別れは、そこかしこに溢れていますよね。また出会う為に。あ、これネタバレですね;
03「空色の」
ちょっとしたケンカでも、こじれると元には戻りにくいもの。空色アイテムの魅力に、元芸大生が惹かれましたよ(笑)。
ひょっとすると不思議な彼は、主人公の心の具象化したものだったのかも?
04「玉音」
うおぉおぉ終わり方が絶妙! 心の機微を書くのが巧い。確かに理央ちゃんの物語は、ここで終わっている。
タイトルも綺麗ですね。胸に響きました。
05「ぼく、ボスです」
皆さんオチが巧い(笑)。ネットゲームを題材に一人称で進める展開も、ネットならではですよねぇ。
そこから抜け出た彼がしかし、また、そこへと潜る展開が皮肉で、スパイス効いてますね♪
06「黄昏鉄道」
(T▽T) やっべ、泣かされちゃいました。不思議な書き出しの童話ちっくなファンタジーかと思いきや、展開と締めくくりが力強くて、スピードあって良かったです。
07「空に歌う」
ドラマティックな、優しい読み心地でした。厭世をテーマに含んでいるしそう書いているのに、激しく感じられない描写がいいですねぇ。イメージは屋久島でした。
08「アルビレオ」
ネタバレせずに思わせぶりに、でもちゃんと読めば、ちゃんと分かる……こういう終わり方が、つまり、好みなんですな、自分(笑)。
一つ大人になった光太君の夏物語、というところでしょうか。
09「薔薇の館」
これはビジュアルで読みたいですね。薔薇と美形とビクスドールですよ!(笑)←なぜ興奮?
自分が振られる方が楽な時もある。確かに。救いのラストで良かったです。
10「Agony」
胸に来ますねー……淡々と綴られる、一行も「」のない文章が、鬼気迫ります。
とっても「戦争」を的確に捉えて訴えて来る、印象的な物語でした。
11「ぼくは再び空を描く」
「一体誰だ、フランスに仏の字なんかあてたのは!」の一行に「ぶ」と笑ってしまいました。巧い!(笑)
テンポよく爽快でした! それにしてもフェリシテさん、すげぇよ。