『夢の中の寂しい恋人』
こないだ風邪の時に読んだネット小説、第三弾(笑)。
姫様御殿にお住まいの姫様が書いたSF中編を拝読しました。
基本的に私はラストがすっきり爽快なものが好きです(自分が書けないせいかしら☆)。
そういう意味でも、読んで損なし! だったのでした♪
SFと書きましたが、読み始めた最初は現代ものなのか現代ファンタジーなのか? と思いました。
主人公の「リアル」がきちんと描写されているからこそ、幻想的なキーワード「夢」が生きています。
でも、この夢も普通の夢じゃない。何度も現われて、話も通じる夢の少年「月虹(げっこう)」と主人公の優子は、恋人という約束までするように。荒唐無稽だと揶揄されるのも聞かず、優子は宇宙のどこかに必ず存在しているに違いない月虹を探そうと決意する。
決意の行方と、それによる結末が意外で、でもしっくり来るラストで。ストンと臓腑に何かが落ち着いた気分(笑)。
満足しました♪
2人のやり取りやラストの雰囲気など、全体的に萩尾望都風味を感じました。
好きな世界観です。
昼間にがっつり読めるのって幸せですね。
月一回は風邪もいいなぁ♪(←おい)