ミステリ

2008.10.24

『お嬢様セイラの事件簿』

 微妙に遅れを取りつつ(笑)【イーハー空中図書館殺人事件】を読了しました。
 ジャンル分けはファンタジーになるんだろうけどミステリ仕立てで、設定もがっちりしっかりしてるからSFと言ってもいいかも知れない、このお得感がたまりません。
 お嬢様いいわぁ。
 こまっしゃくれてて、いいわぁ(うっとり)♪

Continue reading "『お嬢様セイラの事件簿』" »

2007.08.31

『フィーア島殺人事件』

 多分、読んだことあるんだよなぁ~と思いながら拝読し終えて、やっぱり読んだことがありました(笑)。
 だって2003年ですものね。こんなんばっかりかい私。

 鈴埜(すずの)さんのサイト森羅万象を、おそらくは4年前から存じておりました。こそっとお邪魔しては「四大陸物語」に圧倒され嫉妬し落ち込んで、ブラウザを閉じたものです☆
 で、「ファンタジーなのにミステリとは、これいかに?!」と、『フィーア島殺人事件』を拝読したはずでした。

 TOP>直リンク>本文

 一言で言えば「面白かった!」に尽きるのですが、二言言えれば「よく出来てる!」と賞賛です。
 伏線の張り方や、ファンタジーならではの設定がミステリの中でこそ生きる、という組み立て。
 本来、私の中ではファンタジーとミステリは相容れない存在なのです。
 ファンタジーは、いきなり魔法で大逆転しようが空を飛ぼうが、いいんです。

 でも前兆(=伏線や布石)がないと、反則になります。クライマックスまで来て、それまで平凡だった少年がいきなり超能力を発揮したら興ざめです。
 余談ですが、そういう意味では、ファンタジーとSFも似ている。科学的根拠を考案もしくは記述を、するかしないかの違いじゃないかと思っています。異世界は異次元。
 うまく融合させている作品に、anyaさん(夢の隋に)の『蒼き騎士の伝説』があります。これもオススメ(笑)。大長編だけに読み応えあります。
 脱線。

 ストーリーや設定もさることながら、キャラが軽快で、文体もそれに合わせてスラスラと書いて下さってあるので、難なく一気読みでございます(笑)。
 これ一本じゃ勿体無いと思える物語は現在、2本目『イーハー空中図書館殺人事件』を連載中。4年を経た作品は、文章もキャラもパワーアップで、続きが楽しみなのです。

 なお、こちらの記事は、有沢ケイさんの「ネット小説を読もう」キャンペーンに参加し、トラックバックを送らせていただいてあります。

2005.08.04

『KUNATO ──二重殺の系譜──』

楽園都市計画」袋小路はまるさんの長編。
 伝奇系ミステリという棲み分けになってます。

 驚かされました
 色んな意味で(笑)

 こんなに緻密な設定と構成を読ませてもらったのは、久しぶり……と、思いました。それぐらい記憶に残る物語だったというのもありましょうが。
 登場人物の言動に見える妙が後にきちんと生かされている、最初に出てきた伏線が飛んでもない意味を持つ、信じた瞬間に裏切られたと思ったら実はそれも愛情の裏返しで……という風で、一行ずつを全部ゆっくり舐めるように読みたくなってくるワケです(笑) セリフの言い回しなども気が利いていて。

 下手をしたら破綻しちゃいそうな綿密なストーリーが、西陣織のようにかっちりと編み込まれて一反の美しい反物になりました──ってな、そんな印象でございました。
 一話一話、ゆっくりと味わって頂きたく思う一品でございます。

 再掲載及び連載のしなおし、嬉しいです。

2004.10.04

『天神地祇』

「日曜探偵教室」野村K太朗さんの長編。ミステリです。
 TOPメインメニュー>小説>天神地祇index>本文

「てんじんちぎ」=天の神と地の神。あらゆる神々。その深さに相当する物語が書かれていました。
 ものすごく、まっとうなミステリです。本格と言っていいんでしょうか。いいに違いない。
 容疑者紹介から殺人発生、絡まる謎に、解ける瞬間まで。できれば一気にお楽しみ頂きたい(って私が言うこっちゃありませんが)!
 雰囲気的には金田一少年の事件簿を彷彿とさせるなぁと感じました。
「大学生推理作家たちがあばく、密室トリックの謎!」という帯をつけるところですね、単行本なら(笑)。
 あえて「たち」を太文字にしてみたり。主人公天龍くんの相棒地龍くんに惚れました。
 殺人と謎解きのストーリーに潜む人間の情念と地龍くんの謎がまた、いいのです。

 私好みの繊細な描写、ライトな言い回しでもって、そのくせ重厚な背景──と、一目惚れには充分な要素満載で、楽しい2時間を過ごさせて頂きました。

 スッ転んで血を流した膝小僧にかさぶたが貼りついて、そこに怪我があったことは消えないんだけど、でももう血は止まったよね──というような感覚が味わえる作品です、って全然わかんねぇ

2004.07.26

『Cross Criminal』

「Lost_Genetix」立神勇樹さんの中編集……という呼び方が正しいかどうか分からないのですが。
TOP>NOVEL>Cross Criminal index>本文
 警察が舞台で美人警察官が主役のミステリ仕立て現代小説、と思いつつ拝読してます。

 高級なテレビドラマ

 っていうのは皮肉とかそんなんではなくて(^^; 最近のドラマってホント質が上がってると思いますよ。こっちの目が肥えてしまったので、その希望にそぐわないところが出てくると「あー?」とか思ったりしちゃうワケですが。
 警察ものに限らず。ミステリに限らず。

 一話辺りが原稿100枚ていどで何話もある、という形式が手に取りやすいなぁと思ったのが第一印象でした。通常よく見かける文庫本が原稿300枚ぐらいってヤツですから、その3分の一。短編より量がありますがサクッと読めて読後感もしっかり残る、良い分量だと思います。
 加えて流麗な描写とリアルな設定とカッコエエお姉ちゃんで、楽しめないワケがありませんv
 ちなみにタイトルの意味を翻訳ソフトにぶち込んだら「反対犯罪者」って出てきました。……ぶふふふふふふふふvv(←怪しい)
 鋼鉄のように取っ付けなかった主人公から徐々に明らかになっていく謎や鉄が溶解する瞬間、警察の方々が見せる色々な面々、がっつり楽しませて頂いておりますv